浅草のフレンチビストロ、『noura』に行ってきました。浅草のミシュラン二つ星レストラン、『Hommage』---の裏---にあるビストロ。オマージュの姉妹店です。nouraは2024年もビブグルマンに選出されている模様。
土曜ランチで伺った時のメニュー。前菜、メイン、ドリンクを選びます。私たちはこれにプラスして、チーズ盛り合わせと魯肉飯、デザートをいただきました。
前菜で選んだ、「タルト・マクローとトマト・フォンデュ アンチョビバターソース」。素朴な外観に下町らしいボリューム。某テレビ東京の、お腹を空かせたおじさんが一人でご飯を食べる番組の主人公に完全にぶっ刺さる見た目です。気取らなさが素敵。こちらの肩肘を張らさせないような気遣いを感じる一品。ビストロはこういう料理が美味しいし楽しめますね!
マルローってフランス語で「鯖」という意味らしい。鯖を使ったフィッシュパイといった感じでしょうか。まったく臭みの無い凝縮した旨味の鯖に、タルト生地のサクサクした食感、上に乗ったトマト・フォンデュの酸味を感じつつ、強めに塩を効かせたアンチョビバターソース。それを一口で味わえてしまう贅沢。。。おいしい。強めの味付けがそれぞれの味の輪郭をはっきりさせていて、お互いを引き立てあっている感じ。
メインは「マダムビュルゴーのシャラン鴨腿肉のコンフィ」。素朴な外観に下町らしいボリューム(2回目)。ナイフ必要ないんじゃないかと思う程、ホロホロと崩れます。付け合わせで供される、酸味がしっかりと効いたマスタードと一緒にいただくと、鴨の旨味がより一層際立ちます。うまい!そしてボリューミー!
チーズ盛り合わせ。素朴!だけど、どれも濃厚な旨味。ブルーチーズはロックフォール?か少し癖のある風味だったけど、ワインとの相性は抜群。ワインはチーズだけあればいいですね。
締めの魯肉飯。甘辛な味付け。他の料理もそうでしたが、味付けはかなり強めにされていて、それゆえボヤっとした印象にはならず、どれもしっかり分かりやすくて美味しい料理に仕上がっていました。
最後に栗のデザートを。
写真撮り忘れましたが、グラスワインのレベルもすごく高かった。ワインはすべてフランスのものだったと思います。いただいたワインは3種、クレマンとマディラン、シャトーヌフ・デュ・パプ。で、どれも外れ無し。特にマディランとシャトーヌフ・デュ・パプに関しては自分の中での印象がまったく変わってしまうくらいだった。
シャトーヌフ・デュ・パプってダスティでラスティックな、はっきり言っちゃえば馬小屋のような獣臭が強く出がちなワインかと思っていたけど、ノウラでいただいたのはクリーン&エレガント。酸もきれいにスーッと伸びて、良くできたピノ・ノワールの様だった。マディランもギッチギチのタンニンを想像していたけど、めちゃめちゃシルキーなタンニンのクリーン&エレガントワイン。撮り忘れは悔やまれますが、こんなマディラン、シャトーヌフ・デュ・パプもあるんだと気づけただけでも来た価値がありましたよ。
ノウラ帰り、ふらっと立ち寄った池袋のエノテカで、イタリアの超高級ワイン3種試飲セットがあったので、ウッキウキで注文。2020年のソライア、オルネライア、サッシカイア。絵面がヤベェ。
けど、どれも凝縮感に欠ける印象。サッシカイアは酸ばかりが立ってたし。オフヴィンテージかなぁ。それもまた経験。
ではまたアニッチャ!!!
コメント