ワー・ドリームス 2018/イエルマン

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 北イタリア、フリウリ‐ヴェネツィア・ジューリアの高級白ワインです。北はオーストリア、東はスロヴェニアと国境を接する、イタリアとしては比較的地味な産地でしょうか。しかし昼夜の寒暖差の大きい土地の様で、それを生かした上質な白ワインが多く産出されています。白ワインの生産が76%を占めるほど、白ワインの生産が盛んです。そんな産地を代表する白ワインの名手と言われているのが、この生産者のイエルマン。ブルゴーニュ最高峰の白ワイン、「モンラッシェ」を意識して造っているとの。ブルゴーニュ最高峰という事は世界最高峰ですね。リッチな造りや凛とした酸は共通しています。

 外観は強い輝きのあるゴールドイエロー。ディスク中。アルコール13%。

 香りの第一印象は、『ザ・高級白ワイン』。樽をしっかり効かせていながら酸も豊富に感じる香りで、ただ甘ったるいだけのワインではないスケールの大きさを香りからだけで感じられる。

 産地はイタリア北部なのでおそらく冷涼な場所。実際、レモンや青りんごのようなフレッシュな柑橘を感じる。ただそれだけではなく、パイナップルや白桃など少し温暖なニュアンスのある香りもある。そこに樽由来のシナモンやアーモンド、ハチミツ、バニラ。

 味わいは酸中+、フィニッシュ長。ミネラルが豊富なためか、余韻の最後にかなり強めな苦みを感じる。イタリアの白で良く感じる苦み。口に含んだ瞬間に広がるクリーミーでリッチな味わい、香り。その輪郭をくっきりさせる、凛とした酸、しっかりとしたミネラル。甘美的なおいしさ。

 ま~うまいっすね。めちゃめちゃうまいっすね。イタリアを代表する高級白ワインですからね。ヴィンテージあんまり気にしたこと無いですが、今まで飲んだ中で外れはありませんでした。

 私にとっては高級白ワインのベンチマークの様になっていて、たまーに飲んでは、『高級白ってこんなんだったわー』と確認するワインです。同じ方向性のイタリアの白では、”チェルバロ・デラ・サラ”もとんでもなくおいしいですね。これはウンブリア州という、あまり有名なワインが産出されない比較的マイナーな産地のものですが、ものすごいクオリティー。私の中では”チェルバロ・デラ・サラ”と南アフリカの”ハーテンバーグ・エレノア”がベスト白ワインですが、これもそれらに比類するおいしさ。リッチな白はたまに飲むと本当に豊かな気分になります。

 それではアニッチャ!!!

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