カルミニャーノ・リゼルヴァ 2018/テヌータ・レ・ファルネーテ

3000-4999

 イタリアワインです。カルミニャーノはイタリアワインの銘醸地、トスカーナのDOCG。トスカーナにはキャンティやブルネッロ、ボルゲリなど銘醸地中の銘醸地がしのぎを削っているので、その中では少し地味な産地かもしれません。が、このワイン、めちゃくちゃ美味しいです。

 カルミニャーノはセパージュが特殊で、サンジョヴェーゼを主体とした上で、カベルネ・ソーヴィニヨン、もしくはカベルネ・フラン、( もしくはそのブレンド)を10%以上20%以下での使用が義務付けられています。このワインはサンジョベーゼ80%にカベルネ・ソーヴィニョン20%。たしかアンティノリが造っている「マルケーゼ・アンティノリ・キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」も似たようなセパージュだったと思います。そしてこのワインもすごくおいしい。

 外観は輝きのあるルビーレッド。古いヴィンテージではありませんが、すでにエッジが若干オレンジがかっている。アルコールは15%。

 黒系の果実、フローラルはほどんどなく熟成香が強い。カラメルやカカオ、ナッティーなニュアンスにマッシュルーム、鉱物的なミネラル、胡椒などのスパイス。良い熟成を経てきた感じがありありと伝わってきて、口に含む前からテンションが上がっちゃいます。

 味わいは外観、香りから想像した通りの方向性です。酸・タンニンとも豊富かつザラついたところが無く、素直でスムース。ボリューム満点で余韻も長い。長い余韻の中に様々な果実やブーケが感じられて、消えゆく最後を愛おしく感じる。

 これは美味しいワインですね。値段を考えると、強烈なコストパフォーマンスです。他のヴィンテージは飲んでいないので、今度飲んでみます。

 話は変わって、エクスペリメンタルミュージックの金字塔、池田亮司の『+/-』。アルバム名、そしてジャケットからも極北の音楽だというのがビンビンに伝わってきますね。高校当時、放送部だった私には昼休みに好きな曲を勝手に流せるという素晴らしい権利がありまして、けっこう好き勝手やってたんですが、これは「なにか故障して妙な音が出ている」というような理由で、曲の途中にも関わらず教員に強制終了させられました。そんな思い出深いアルバム。

 それではアニッチャ!!! 

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