Tokyo Gendai→CADAN:現代美術2023→MEM

アート

 7月6・7日にかけて美術展をはしご。最近は新しい美術展が増えて楽しいですね。

Tokyo Gendai

 今年から始まったアートフェア。アートフェア東京と会場の規模的には同じくらいでしょうか。アートフェア東京との違いは、現代アートのみであることと海外のギャラリーが多いこと。古美術に興味がないので、こちらの方が好みです。初開催というのと初日に行ったこともあって、かなりバタバタしていたように思います。

 名前に東京と入っていますが、横浜のパシフィコ横浜が会場です。

 小山登美夫さんのギャラリーが安定のクオリティ。

 杉戸洋さんの大作が素晴らしい。たしかお値段1,500万!

 そして桑原正彦さんの作品が素晴らしかった。桑原さんは残念ながら2021年に亡くなっていますが、作品は現在でも購入可能です。ちょっと調べたらオンラインでも買えますね。

 ゆるかわ。のほほんとした表情、暖色の色彩、優しいタッチ。めちゃくちゃ癒されます。ペインティングナイフを使った白系の部分もケーキのテクスチャーみたいでかわいい。

 余白と取り合う優しい色彩。浮かぶ黄色。

 そしてこの顔である。もうめちゃめちゃ好き。

 その他、ヴァルダ・カイヴァーノも良き。

 あとはカイカイキキ、ミスターの学生のようなガッチャガチャした展示を観てホッとしたり、

 ミズマアートギャラリーで菅雄嗣さん、小津航さん、O JUNさんのコラボレーション作品を鑑賞したり、

 ギャラリーは失念してしまいましたが、奈良さん観たりと岡崎乾二郎さん観たりでした。

 Tokyo GendaiからCADAN開催地までチャーターバスが出ていたので、それで天王洲まで移動。

CADAN:現代美術2023

「CADAN : 現代美術 2023」は、一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)のメンバーギャラリーから26軒が参加し、“アーティスト”にフォーカスした個展形式で作品を紹介する展覧会です。アーティストやキュレーター、ギャラリストといったプロフェッショナルと、コレクター、アートラバー、現代美術に関心のある方々の交流の場を開きます。

CADAN公式ホームページより

 とのこと。児玉靖枝さんと津上みゆきさん目当てで参加。

 寺田倉庫が中心となって?かは知りませんが、アートの街になりつつありますね。

 運河沿いにオシャレなカフェができていたり、船上ホテルができていたりしました。今回は船上ホテルの一部で作品を展示しています。展示会場とホテルの見分けができず、普通にホテル宿泊者の後をつけてしまい、注意されてしまいました。。。知らない人間に部屋までついてこられて、宿泊した人、イヤだったろうなぁ。。。。。反省。

 船上展示にテンション上がります。めったに行くことのない運河、かすかに感じる潮の香り、そこで船に乗り込んで展示会場に階段で降りる。よくできてるなー。

 テンション上がりすぎて気づけなかったのですが、運河に浮いている船ですから、揺れがあるか集中して感じれば揺れていたのかもしれません。作品に集中してたら気づかないくらいですから、あっても軽微な揺れなんだと思いますが。

 津上みゆき作品。夏だからか涼やかな色使いの作品が多かったですね。作品を観ているだけで体感温度が3度くらい下がりました。いつまでも観ていられる。メインの会場じゃないので人も少なく、ゆっくり鑑賞できて良かった。

 階段登って地上に出て、メイン会場へ。

 恵比寿にあるギャラリー、『MEM』より児玉靖枝さん作品。キャリア初期の具象的な作品からどんどん形が消えていって、気配だけが残るような、そんな作品で展示。幽玄。あまりに素晴らしかったので、同時並行で児玉靖枝さんの展示をしているMEMへ移動。

MEM

 会期が2回に分かれていて、

 ・〈PART 1〉2023年6月29日(木) – 7月23日(日)

 ・〈PART 2〉2023年8月5日(土) – 9月3日(日)

ということなので、私が行ったのはパート1ですね。

 MEMは以前、原宿にあったNADiffの移転先の3階にあります。移転後のNADiffにも初めて行きました。変わらずいい雰囲気。

 大きな作品が2枚、ほかは中程度の大きさでしょうか。パート1は80年代終わりから93年までの作品を展示していて、パート2は94年〜99年の作品を展示するようです。

年代は確認しませんでしたが、具象が80年代後半で、抽象になったのが90年代でしょうか。どちらも素晴らしいし、お互いが補完しあうような関係ですね。これはパート2も来なければ。。。

 充実した週末でした。海外の状況を知りませんが、日本のアートをめぐる環境は悪くないんじゃないかと思っています。

 ではまたアニッチャ!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました