長野県上田市でブドウを栽培しているヴェレゾンノート。上田市は千曲川ワインバレーの一画です。他にはシャトー・メルシャン椀子ワイナリー、ファンキー・シャトーの畑があります。上田市は、日照時間の長さ、降雨量の少なさ、昼夜の寒暖差が大きいなど日本の中でも有数のワイン用ぶどうの栽培に適した地域とのこと。
このワインはネッビオーロ(!!!)にカベルネ・ソービニヨン、そこにカベルネ・フランを加えたセパージュ。日本のネッビオーロはお初です。イタリア・ピエモンテ以外でなかなか成功しないと言われているネッビオーロ。大好きな品種なので、ぜひぜひ日本で成功させてもらいたいものです。
外観は淡い紫に若干のオレンジ。粘性は低くてアルコールも11.5%。
香りのボリュームは少ないものの、スミレ、ラズベリーの様な酸を感じる赤系果実、そこになめし革やマッシュルームのニュアンス、鉄っぽさを感じる生肉。香りはネッビオーロ由来のものを多く感じます。
味わいも控えめな印象。でもバランスはとても良く、出汁の様な旨味も感じるので、和食とのマリアージュを前提に造っているのだと思います。日本の軟水でブドウを栽培するとこの様なニュアンスが出てくるようですね。そんな世界に誇れる日本のテロワールが表現されているように思います。素材のうまみを生かした料理に合わせるべきワイン。
一般的な酸とタンニンが豊富で華やかさのあるネッビオーロを想像していると面食らうかもしれませんが、和食とのマリアージュはすごく良さそう。残念なことに我が家にはほとんど和のものが無いので、和食とのマリアージュは確認できませんでしたが。。。通常、私がネッビオーロを飲む場合、保存にはバキュバンを使用して、2~3週間かけてその変化を楽しみますが、これは抜栓3日で香りがスケールダウンしていました。繊細に造ってあるためか、酸化が進みやすいように感じたので、抜栓後は早めに飲んでしまった方が良さそうです
それではアニッチャ!!!
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