グイダルベルト 2021/テヌータ・サン・グイド

4.5
5000-9999

 外観は黒みがかったルビーレッド。熟成感は無い。粘性中程度。アルコール13.5%。ボルドーブレンドだろうからカベルネ・ソービニヨン主体かと思っていたら、カベルネ・ソービニヨン50%、メルロ50%のセパージュ。どおりで黒みが強い訳だ。

 香りのボリュームは中程度。酸を感じさせつつ、プラムを連想する黒系果実にクローブのスパイス感、バニラの甘やかなニュアンスを若干感じる。バランスが良さそうなワインだなという印象を香りから感じる。

 味わいは酸中+、タンニン中、余韻中+。長期熟成を前提としていないのか、とてもソフトな造り。角が無くシルキー、まろやかでクリーミー。豊かな果実感の中にある、なめらかさやおおらかさはメルロ由来でしょうか。そこにこれもまたきれいに溶け込んだ樽由来のバニラ香。

 スケールはそこまで大きくないものの、バランスがすごく良い。 

 そしてやっぱり私はサッシカイアよりグイダルベルトの方が好きだなーと改めて思ったりしました。サッシカイアの様な骨太さというか、筋肉質すぎる感じが無くて、温かくて優しいおおらかさを感じます。もちろんおおらかなだけではなく、そこにしっかりとした酸もあるので、ビシっと全体としても引き締まっている。引き締まった感がありつつも、ふくよかさも同時にあって。

 やっぱり好きだわグイダルベルト。2017ヴィンテージは酸ばかりがたっていた印象がありますが、これは美味しかった。

 それではアニッチャ!!!

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