ラダチーニ リザーブ ホワイト 2018/ラダチーニ

4.0
1000-2999

 モルドバのワイン。モルドバはジョージアと並んで、そのワイン造りの歴史は紀元前3000年から5000年前まで遡るという、世界最古のワイン造り発祥の地としても知られています。などと、したり顔で書いたりしていますが、以前、ワインエキスパートを受験した時に1問目がモルドバワインに関する問題で、「モルドバなんて知らねぇよ、どこだよモルドバって」と、戦意喪失させてくれた私にとっては思い出深い産地。以来、ワインエキスパート試験は受験していません。受かってもいません。。。

 ある程度、ワインを飲むようになってからは旧東欧諸国、現在では東西のイデオロギー色を排して中央ヨーロッパと呼ばれている地域はコスパ産地という認識に変わりました。それほど多く見かける産地ではありませんけどね。。。

 このワインのセパージュはシャルドネ85%、ピノ・グリージョ15%。14~15℃で15日間の発酵、フレンチオークの新樽で6ヶ月間熟成とのこと。

 外観は輝きのある若干淡いイエロー。アルコール13%

 香りはリンゴや白桃など少し温暖さを感じる果実に、少々のミネラル感、そして樽由来と思われるハチミツやバター、ナッツ。

 味わいはフレッシュで豊かな果実味の中に、やはり樽由来のクリーミーさが程よく、心地よい程度に感じられて、とても美味しい。そのバランスがすごくいいワイン。樽の風味に負けないブドウの品質を感じる。金額から考えたらびっくりするほどのクオリティ。

 同じビンテージのものを同時期に2本飲んだけど、実はそのうちの1本はほとんど樽の風味は感じられなかった。熟成させた樽の違いなのか、だとしたら樽でこんなに違うものなのかーという経験もできたワイン。樽出しのウィスキーだと色も風味もまったく違うから、ワインでも熟成させた樽によって、けっこうな個体差がでるものなのでしょう。

 このワインだけなのかもしれませんが、そういった安定感の無さ、個体によるバラツキも素朴な産地?の魅力なのかもしれません。

 それではアニッチャ!!!

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