なにかと軽視されがちなボジョレー・ヌーヴォー。ご多分に漏れず、私も20年近く買っていませんでした。売れ残ってしまって、ヌーヴォー感が薄れた頃にイオンにて投げ売りされていたので、半額?くらいで購入。これはヴィラージュ・ヌーヴォーという、通常のヌーヴォーよりランクが上のものなので、金額も少しお高め。ゆえに売れ残ってしまったんですね。。。
外観は紫の色調がとても強いルビーレッド。新酒ですからね。本当に若々しい色合い。中央は黒みがある。粘性中程度。アルコール12.5%。
香りは教科書で学んだ通り、発酵の香りとされるものが強い。バナナやヨーグルト、ビスケット。フランスのワインには陰の雰囲気を感じることが多いんだけど、これは陽のキャラクター。新酒ゆえにスパイスやゲイミーさなどの熟成からくる香りが無く、そこに明るく生き生きとしたキャラクターを感じる。他のワインからはあまり感じたことがないものなので、これを感じられただけでも買った甲斐があった。
味わいは酸中-、タンニン低、余韻中-。生き生きとした果実感に酸は控えめ、タンニンはとても少ないので、赤ワインに苦手意識を持っている人でも美味しく飲めるかも。その控えめな味わいから和食とのマリアージュもあり。バランスもすごくいいしフレッシュだし、少し冷やし目でゴクゴク飲むのが楽しいワイン。これはこれでめちゃめちゃあり。
見くびっていました。ボジョレーにはボジョレーの楽しみ方がありました。ボジョレーでは”マセラシオン・カルボニック”という、他ではあまりない独特な醸造を行っていて、それが葡萄の酸化を防いで、ボジョレーらしい『フレッシュ&フルーティー』なワインに仕立てています。
他には無い個性。この様な多様性もワインの大きな醍醐味ですからね。舐めててすみませんでした。
ワインは美味しいのみならず、楽しいものだと改めて認識した次第。
それではアニッチャ!!!
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