外観はきれいなルビー。エッジ部分に見える、若干オレンジの色調に少し熟成感を感じる。粘性は中程度。アルコール13%。
香りはカベルネソーヴィニヨンらしい黒系果実に、特質すべきはその強烈なスパイス感。すごく樽を効かせています。クローブやシナモン、八角、ブラックペッパー。もうもっと直接的に樹皮な感じすらあります。廉価なワインにありがちな、樽のチップをワインに浸して香りだけ付けましたーって感じのわざとらしさや軽薄さは無くて、しっかり造り込まれた感がある。マッシュルームや革もあって、高級ワインのニュアンス。
味わいは酸・タンニンとも豊富。外観から少し熟成してるかと思って口に含むと、まだまだ若くて荒々しいタンニンを感じる。でもスケールが大きくて素晴らしい。1週間以上かけて飲んだが、1週間過ぎたあたりからが本領発揮で、タンニンが滑らかになりつつ、樽由来のバニラ香が甘やかに香って、本当にいいワインになる。
シャトー・オー・グルロは白も飲んでるけど、それもすごくおいしかった。白も樽をしっかり効かせていて、かつそれがすごく有効に働いていたので、樽の使い方がうまいシャトーなんだなと思った次第。ここのワイン、すごいですよ。機会があったらぜひどうぞ。
それではアニッチャ!!!
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