チリワインです。手に入れやすいワインですが、今まで飲んだことがありませんでした。デイリーワインは同じくチリのモンテスで決まりだったものが、このワインに塗り替えられました。この金額でこのクオリティーは、今まで経験したことが無い。チリワインのクオリティーはデイリーワインから高価格帯まで、総じてまんべんなく高いですね。チリやべぇ。
チリは雨が冬に集中する、典型的な地中海性気候とのこと。国の西側には南極から寒流、「フンボルト海流」が流れ、東はアンデス山脈が控えているため、冷涼かつ寒暖差が激しく、乾燥していると。ブドウが病気になりにくい条件もそろっているので、オーガニックワインも盛ん。いまのところフィロキセラの被害もない模様。ワイン造りに適した気候です。
このワインはセントラル・ヴァレーというD.O.(原産地呼称制度)で造られています。年間降水量300㎜未満と極めて乾燥した環境。灌漑が必要な地域。
外観は若干、黒が強いめのルビーレッド。エッジは紫が強い色調。アルコール度数は13%。
香りはカシス、チェリーの小粒な果実、そしてスパイスの香りが豊富。スパイスは胡椒やシナモン、八角、そこにミントやアスパラガスの香りも少々。少しだけ卵のような還元臭も。香りのボリュームは大きくないものの、スパイスやハーブもあって複雑性を感じる香り。
味わいは酸もタンニンもしっかりある。さすがに余韻はそれほど長くはないが、安いカベルネ・ソービニヨンで強く感じることの多い、ピーマンの様な青臭い香りの「メトキシピラジン」はそれほどなくて、ワインに複雑性を与える程よい感じにまとまっている。それがフレッシュさの中のちょっとした深みになっている。
1000円以内でこのクオリティーは本当にすごい。白ワインだったらまだ分かるけど、赤ワインで、かつ本格的な味わいでこの金額は。。。すごいですね。
ワインにこだわりがそれほどないなら、これだけ飲んでいればいい気がします。そんなベンチマークなワインですね。
それではアニッチャ!!!
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