ケン・ライト・セラーズ グアダルーペ 2015/ケン・ライト・セラーズ

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 ブログの他の記事で書いた、神泉の遠藤利三郎商店でいただいたワイン。アメリカはオレゴン州のワインです。

 アメリカのワインと言えばカリフォルニアのものが有名ですが、近年はワシントン州やニューヨーク州、オレゴン州も頑張っているとのこと。ニューヨークのスパークリングワインは高品質な様です。飲んだことはありません、ハイ。

 で、オレゴンはその冷涼な気候から高品質なピノノワールの産地として世界的な注目を集めており、飲んでみたいとは思いながらも、今までその機会がありませんでした。今回、遠藤利三郎商店に程よいワインがオンリストされていたので頼んでみた次第。初オレゴンワインです。

 ワイン名にもなっている『グアダルーペ』は、オレゴンで重要なウィラメットヴァレーの中にあり、その中でも最も著名なダンディー・ヒルズ内にあるヴィンヤード(畑)。ダンディー・ヒルズについてはフィラディスのサイトに丁寧な記述があったので引用します。

複数のサブAVAを含むウィラメット・バレーの味わいを一言でくくるのは簡単でなく、それぞれのエリアには明確な個性がある。例えば、最も著名なダンディー・ヒルズ(Dundee Hills)には標高300mを超える畑があり酸を高く保てる一方で、西と北を山で守られているため気温は他より暖かく、冷気や湿気の影響が少ない。このためブドウは見事なバランスで完熟する。またダンディー・ヒルズはジョリーがもっとも多く見られる。夏乾燥するオレゴンでは、粘土が多いことは極めて重要な要素であり、粘土の保水性によって過度な水分ストレスを避けつつも、完熟に導くことができる。

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 ケン・ライト・セラーズのワインたち。

 なかなかパンチのあるエチケット。プロレタリアート的な感じがするのは、畑仕事を大事にしているからなのでしょう。なかなか見ない感じのエチケットなので、一目でケン・ライト・セラーズのものと分かりそうですね。

 ワインの外観に関しては、店内が薄暗くて良く分かりませんでした。ピノ・ノワールにしては黒が強めの色調だったように思います。2015年は記録的に暑かった年のようなので、そう思っておきましょう。

 香りはフローラルでスパイシー。そして豊満。凝縮感と熟成感が豊かに広がります。非常に蠱惑的な香り。

 味わいは官能的です。通常だったら酸がどうたらとか、タンニンがどうたらとか書いていますが、このワインはそれらがすべて溶け合って、官能の世界を展開しています。めくるめく官能の世界です。余韻に残る、甘やかなバニラの香り。

 我々はただ、その官能の世界を堪能すればよいのです。分析は無粋。ただただそれを堪能すればよいワイン。

 グラン・クリュも何種類か飲んだことがありますが、それを鑑みても人生最高のピノ・ノワールだったかもしれません。少なくともここまで一体感のあるワインは経験したことが無い。

 とてつもないワインでした。そして素晴らしい経験になりました。お高いワインですが、飲める機会があったら是非お試しください。

 それではアニッチャ!!!

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