バローロ モンヴィリエーロ 2011/テッレ・デル・バローロ

5000-9999

 イタリアワインの雄、バローロです。イタリア北部、ピエモンテで産出されるワインですね。ピエモンテといえば、トスカーナと並ぶイタリアワイン2大銘醸地であるとともに、美食の州としても知られ、白トリュフやバーニャカウダ、ジビエ料理が有名です。またスローフード運動の発祥の地でもあるようですね。

 テッレ・デル・バローロは生産者協同組合とのことで、お高くなりがちなバローロをお手ごろ価格で(それでも高いですが、、、)提供してくれる、頼もしい生産者です。現在はジュゼッペ・カヴィオラやガヤで研鑽を積んだダニエーレ・ポンツォという人物がエノロゴ(醸造家)として腕を振るっているとのこと。

 新樽率20%のフレンチオークで32か月熟成、アルコール度数は14.5%。バローロでは木樽熟成18か月以上が義務付けられていますが、規定の倍近い木樽熟成をかけています。

 外観はバローロらしい、エッジが若干レンガを帯びたルビー色。

 香りはスミレ等の青紫系の花、プラム・プルーンを思わせる果実香もありますが、支配的なのは熟成香です。なめし革や土、マッシュルーム、トリュフ。それもかなり野性的な。この野性的な熟成香が新樽率20%の木樽熟成32か月からくるものなのかもしれません。野性的ですが嫌な感じではなく、複雑さを感じるポジティブなものです。またミントの清涼感と優しいヴァニラの香りもあります。

味わいもまたバローロらしいものでした。酸・タンニンとも豊富。バローロらしい収斂性を感じますが、刺々しいざらついたものではなく、香りからも感じた優しいヴァニラのようなシルキーさがあります。やはりここでも樽が活きています。

 バローロらしい豊富な酸を感じつつ、豊かなボリュームがあり、長い余韻の中に甘やかなヴァニラを感じながらのフィニッシュ。。。美しいです。この余韻の長さ、消えゆく香りの美しさはバローロ以外では滅多に出会えないものですね。

 そんな素晴らしいワインでした。そしてやっぱりバローロ大好き!

 バローロ大好きなんですが、もともと高いのに加えて最近の円安傾向ですからね、バローロ以外も探さないとと思っています。酸とタンニン、および香りの特性はバローロというよりネッビオーロの特性かと思いますので、ネッビオーロのシノニム、スパンナやキアヴェンナスカだったらそこまで高くなく、かつ高品質なものも探せばあるんじゃないかと楽観的に考えています。まだ当たりにたどり着けてないのですが。。。

 まぁゆっくり探していきましょう。

 ではまたアニッチャ!!!

 

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